こんにちは、かずです。
今回は灘高校の進学実績がなぜあんな感じになっているのかについて書いていこうと思います。
OBの僕が言うのも嫌味ったらしいのですが、灘高の進学実績って勉強面で見れば全国トップクラスですよね。
2021年は東大97人、京大34人、医学部医学科75人(それぞれ浪人含む)だそうです。1学年が220人くらいしかいないので、それを考えるとやはりすごい結果だなぁと改めて感じますね。
でも、皆さん、疑問に思ったことはないでしょうか?
なぜ灘高校の合格実績が毎年こんな感じなのか?いったい灘高生はどんな勉強をしているのか?
灘校生の勉強の内容や進度を知ることで、灘高に入らなくても東大くらい簡単に行けるようになるのではないか?
これらの問いに答えるべく、OBの僕がこの合格実績の理由を徹底分析してみたので、興味がある人は是非最後まで読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
小学校時代から中学範囲を勉強している
特に算数!
灘高校の合格実績の背景にあるものとして、はじめに挙げられるのがこの小学校からの英才教育でしょう。
灘高校では中学までに高校の内容を勉強し始めるというのは、よく知られていることだと思うのですが…
実はこれ、ほとんどの生徒が小学生の間に中学の勉強を始めているからこそ成り立つことだったりするんです。
世の中的にはあまり意識されていませんが、めちゃくちゃ重要なポイントだと思っています。
例えば、僕の通っていた浜学園では、算数の授業で裏技としてチェバの定理やメネラウスの定理、平方数の概念などを教えていましたし
国語も理科も、公立中学の3年の勉強内容を見ていて、これ小学生の時にやったなと思うほどには進んでいましたからね。
チェバ、メネラウスの定理なんてほぼ高校範囲ですからね。計算力もみんなめちゃくちゃたかかったですし。
もちろん、入学試験は小学校で習ったことを応用することで、解けるようにはなっているのですが…
そうは言っても、まあほぼ全員上にこのような英才教育をどこかしらで受けていますし、もし灘校の勉強を独力で真似したいという人がいるなら、このスタートラインの違いも考慮に入れておいた方がよさそうです。
ちなみに、小学校時代に僕が受けた教育についての記事もあるので、気になる人は是非こちらも読んでみてください。
内容が深い
進度は案外早くないが一気に高校範囲まで教える!
続いての要因として挙げられるのが、このやっている内容が深いというものです。
よく知られている通り、そして先ほども書いた通り、灘校の進度は普通の学校に比べてかなり早く、数学なんかは高2で全ての範囲を学び終えるくらいなのですが
それだけではない、というかむしろそれはあまり重要ではないんですよね。
灘校の勉強を真似るとしても、進度より深さを重視すべきと断言できるほどには、内容の深さが重要なんです。
と、そんなに内容の深さが大事と強調するなら、それを説明しろよって話ですね、例を挙げて詳しく説明しましょう。
例えば数学の授業では、ただ単に入試に出てきそうな問題をひたすら演習させるのではなく、新たな公式が出てくるたびにそれを証明したり、別解を全て解説したり
生物の授業では生体反応における分子の動きを解説することで、体の中で何が起こっているのかを分子レベルから理解させたり
化学では分子内の電子の分布を教えることで、結合や化学反応における原子の動きをイメージさせたりしていました。
ちょっとやりすぎ感もありますけどね。
でも、このように基礎の基礎からしっかり教えてくれると、記憶違いでこんがらがるみたいなことが無くなるんですよ。
三角関数の公式のようにそれぞれが似ていて覚えにくいものも、自分で導くことが出来れば間違えませんからね。
更に根拠のない記憶と違って、自分できちんと理解した上での記憶になるため、定着率も非常に高くなります。
ということで、内容の深さが重要だと言える理由、分かっていただけたでしょうか?
数学が強い
教師も鬼だしついていく生徒も鬼!
さて、3つ目の要因として挙げられるのが、数学がめちゃくちゃ強いというものです。
これは以前記事にまとめたので、知っている方もいるのではないかと思うのですが、灘校の数学ってめちゃくちゃ大変なんですよね。
気を抜くと一瞬でついていけなくなるくらいには大変です。詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
でも、その大変な授業に頑張ってついていくと…
高2の時点で、高3と同じ模試を受けて太刀打ちできるくらいになったり
ミスっても合格者平均点は取れる位になったりします。
あくまで数学だけですが
一体どんな勉強をしていたのか気になる方は、この下の記事に中高で使っていた参考書をまとめているので、ぜひ読んでみてください。
周りのレベルが高い
周りに合わせて自然と勉強している!
最後に挙げられる要因が、周りのレベルが高く、勉強をすることが自然になるというものです。
よく、受験をする人が少ないと周りに理解してもらえずに苦労するという話がありますが
ちょうどその反対で、周りが優秀だといつの間にか自分も勉強をするのが普通になるんですよね。
卒業してから、意外と自分が勉強をしている方であることに気づきました。
また、この他にも友達に気軽に質問できたり、受験や進路、勉強に関する色んな情報が入って来たりなどのメリットもあります。
今時はネット上で勉強を頑張る人のコミュニティがあるから、そういうメリットは薄れつつあるんじゃない?なんて思われる方もいるかもしれませんが
やっぱり周りの友達っていうのは、毎日物理的に接することになりますからね。
こればかりは灘校独自のもので、灘校だからこそ可能になっている要因だと言えるでしょう。
まとめ
スタートラインが早い!
勉強の深さが重要!
周りの環境はまねしづらい!
いかがでしょうか?
個人的にはスタートラインが早いというのが本当に重要だと思っていますし、自分も早くスタートさせてもらえてよかったと思っています。
幼いころから塾に通わせるのはちょっとという話もありますが、一方で幼いころからやらないと身につかないこともあるので難しいところですね…
上にも挙げているこの記事の中で出した立体感覚などは、その典型ではないかと思っています。
この他にも医学部についての記事なども書いているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
それではまた次回。
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