大変ご無沙汰しております。かずです。
今回は専門医になるための診療科選びについて書いていこうと思います。
診療科を選ぶのって本当に難しいですよね?
ポリクリや初期研修で色々見てきたとは言え、持っている情報の少ない中でこの先40年の仕事や働き方を決めないといけません。
しかも、決めるのは2年目になってすぐなんですよね。
そんな大切な進路を決めるのに必要な情報を、絶賛悩み中の僕がまとめていこうと思うので、是非最後まで読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう。
やりたいこと/やりたくないこと
絶対にやりたいことがあるならそれをすべき!
一番初めに、一番大切だと思うことを書きます。
それが、やりたいことがあるなら絶対にその道に進むべきということです。
と言っても、僕はそこまでの熱意をもってやりたいことがある人間ではなかったので、自分の経験から勧めているわけではないのですが。
それでも、周りの人を見ていると、やりたかったことをやっている人はどれだけ大変でも後悔してなさそうで
もちろん楽しんでやっているから成長も早く、やりたいことが見つからない身からすると本当に羨ましく感じるんですよね。
身近に何人かいますが、残業や時間外の勉強も全然苦にならないみたいな人たちです。
反対に、やりたくないならその科には進まない方がいいというのも言えるでしょう。
いくら親しい友達がいるからと言って、またいくら親に勧められたからと言って、やりたくないことをその先40年も続けるのは無理がありますし、実際にどこかで破綻してしまう可能性も高いです。
エビデンスはありませんが、上の先生に聞いても「本当はこの仕事をやりたくなかった」なんて言われたことが無いので、多分どこかで辞めたりしているのでしょう。
せめて自分の興味がある科に進みましょう。
次は、興味のある科の中での選び方について書いていこうと思います。
条件
働き方、当直の有無、開業希望など!
すごくやりたいわけではないけれども、興味のある科がいくつかあって迷っている時、僕は条件をいくつか決めて、一番いいと思ったものを選ぶのをオススメします。
例えば科としての平均年収であったり、興味の度合いであったり、働き方であったり、将来開業ができるかであったり…
その他にも、シーリングはどうか、手技が多いか少ないか、ガンを診るか診ないか、高齢者を診たいか診たくないか、全身についてやりたいか一か所に集中して取り組みたいかなど色々な条件の決め方があります。
アバウトで、色々な条件があって分かりにくいですね。僕自身を例に出して説明してみましょう。
僕はまず全身を診たいと考えており、手技はあまり好きではないので、総合内科、病理診断科、放射線科などに志望科を絞りました。
で、僕が重視する条件は「将来性(AIなどに取られないか、発展の展望が見えるか、開業するか)」「忙しさはどうか」の2つだったので
この2つについて
「開業なども考えるなら総合内科だし、病理診断や放射線診断はAIが出てきて需要が減りそう」
「でも内科は当直やJ-osler,主治医制などがあって忙しさは1番だからな…」
「放射線科はIVRがあって緊急の呼び出しは意外と多いかもしれない」
など細かく分析してみました。
まあ結局決まらなかったのですが。
ただ、こういう風に絞っていけば頭の整理が出来てくるので、最後は見学に行きましょう
人
人間関係は水物だけれど大切!
条件を色々挙げて決めきれなければ、あとは実際に見に行ってみましょう。
もちろん、志望科が決まっても、プログラムによって定員や内容が変わるので、確認のために見に行きましょう。
例えば医局の雰囲気がちょっと微妙とか、色々なところに派遣されるから大変とか、医局員と自分が明らかに合っていないとか。
大学にいるのが1年だとしても、その1年合わない人と過ごすのはやはり大変ですし、人が合っていれば仕事が多少辛くてもなんとかなったりもします。
実際に、僕の初期研修1年目の病院はまあまあ忙しいところでしたが、周りの人に支えられなんだかんだで楽しく乗り切れました。
最後は肌感覚で決めてしまうのも一手でしょう。
まとめ
やりたいことがあるならそれに向かって突き進むべき!
興味のある科の中で、条件を決めて比較してみる!
迷ったら見に行って決定する!
いかがでしょうか。
ちなみに、僕が悩みながらこの記事を書いている間にも、既に入局を決めた人や募集を終了した科があり
周りの人にさんざん言われてきましたが、2年目になってからは悩む時間が無いなぁというのを改めて感じましたね。
周りの様子を見ながら、行きたい科の情報をこまめに入手し、早め早めに動いておきましょう。特に東京や大阪などの人気の地域は、シーリングなどもあるので1年目からつながりを持っておいた方がいいです。
この他にも、医学部や医師の仕事の記事など色々書いているので、興味がある人はぜひ他の記事も読んでみてください。
それではまた次回。
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