こんにちは、かずです。
今回は病院実習(一般にポリクリ)のあるあるまとめ、第2弾を書いていこうと思います。
前回の記事を書いてはや2ヶ月半、月日が経つのは本当に早いですね…
前回の記事を読んでいないという方は、下のリンクから読んでみてください!
この間に僕は何をしていたかというと、5つの科を回ってせっせと出席のスタンプと、ブログのネタを集めていたわけなんですが…
なんと、出席スタンプよりすごい勢いでネタが溜まってしまったので(何してんねん)、それを放出していこうと思います。
ということでポリクリのあるある、早速見ていきましょう!
※出席スタンプよりすごい勢いというのはネタです。真に受けてサボらないようにしてくださいね。
ピッチの音に敏感になる
特に救急科!
はじめに紹介するあるあるは「ピッチの音に敏感になる」というものです。
・・・と言われても、病院関係者以外の人はピッチとは何なのか分からないと思うので、まずはそれについて説明しましょう。
ピッチというのは、簡単に言えば病院内限定の連絡手段のことです。
例えば~先生に話を至急連絡したい…となった時に、わざわざ携帯でラインか電話帳を開いて、色んな人が登録されている中その人を探して電話をかけるのって大変ですよね?
ということで、仕事仲間だけを連絡先に登録した、電話以外の機能が無いガラケーを全員に持たせる、というシステムを各病院が取っており、その病院から配給されたガラケーのことをピッチと呼ぶのです。
で、話を戻すと、ピッチの音が意味するものは「先生から電話がかかってきている」ということなんですよね。
電話の他に機能がないので必然的にそうなりますね。
そして「先生が電話をかけてくる=何か急ぎの用事がある」のを意味しているわけで…
要するに、ピッチの音=「先生が勤務時間中にも関わらず、急ぎの用事で電話をかけていることを知らせる音」ということになります。
・・・こんなもの敏感にならないはずがありませんよね。
実際、教室でピッチが鳴るとみんな一斉にどこで鳴っているのか探しますし、緊急の呼び出しが多い救急科などを回っている人達は、音が鳴るたびに自分のピッチを確認しています。
ビビりな僕は、自分がピッチを持っていない時ですら、食堂でピッチが鳴るとそちらを一瞬向いてしまうくらい敏感になっていますからね…
ということで、「ピッチの音に敏感になってしまう」というあるある、分かっていただけたでしょうか?
会話が「どこ回ってるの?」で始まる
コミュ力が無くても会話できるようになる!かも?
次は、僕も含めてコミュニケーション能力がなく何の話をすればいいか分からない人にとって、ちょっとホッとする、かもしれないあるあるを紹介しましょう。
そのあるあるというのが、この「会話が『今どこの科を回っているの?』で始まる」というものです。
これは一体どういうことなのか、詳しく説明すると、まずポリクリというのは科によって開始時間や授業時間、更には休みの日まで全く違います。
これが何を意味しているかといえば、班員以外の同級生と会う機会はロッカールームや控えの教室、食堂位しかなくなってしまう、つまりお互いの情報をアップデートする機会がほとんど無くなるということなんですね。
しかし、一方で特に5年生は一つの科に2週間しか滞在しませんし、6年生でも長くて2ヶ月、こちらの情報は頻繫に変わります。
その結果、2週間会わないとお互いどこの科を回っているのか見当がつかなくなり、「今どこの科を回ってるの?」という挨拶から会話から始まる、という状態が出来上がるのです。
まさにポリクリ~ローテーションのある研修医にかけて特有の現象だと言えるでしょう。
会話が「今どこを回ってるの?」から始まる理由、分かっていただけたでしょうか?
もし身近に5年生か6年生の先輩がいれば、ぜひその人達の会話を聞いてみてくださいね。
各科の雰囲気が分かってくる
救急=体育会系、内分泌=勉強熱心など!
続いて紹介するあるあるは「各科の雰囲気が大体分かってくる」というものです。
これは医療関係者とそうでない人の間の、知っている/知らないの差が最も大きいことだと思うのですが、実は大きな病院の科はそれぞれ特有の雰囲気を持っているんですよね。
例えば救急科と言えば、筋肉ムキムキ体育会系の先生方がバリバリ働いている、循環器内科と言えば、体育会ではないが体力のありそうな先生方が元気に仕事をしている、といったようにです。
この理由は、雰囲気が自分に合うか合わないかで科を選択する人が多く、結果として雰囲気が同じ人が集まるから、と単純なのですが、大きな病院だと大人数似たような人が集まるためこの特徴が色濃く出ます。
その結果、回っている学生達でも「ああ、この科はこういうカラーなんだな」というのがなんとなく分かるようになるんですね。
そしてまた同じことが繰り返される、という訳です。
これからポリクリだという皆さんは、ぜひそれぞれの科の雰囲気を観察してみてください。
カンファで発表=恐怖
先生方の前で発表するほど怖いものはない!
4つ目のあるあるは「カンファレンスで発表=恐怖」でしかないというものです。
といっても、例のごとく何を言ってるのか分からないと思うので、詳しく説明していきましょう。
まず、ポリクリでは結構な頻度で生徒が発表する機会があり、それを通じて将来の症例発表に慣れることができます。
慣れることができるのですが…
問題はその発表の場所です。
例えば総括のときに発表する科なら、それぞれの科の医局に赴き、教授や担当の先生に1人ずつ直接発表することになるのですが、考えてみてください。
自分の発表を教授がじっくり聞くんですよ?
しかも、それについていくつも質問してくるんですよ?
分からなくても丁寧に教えてくれるだけなのですが、それが分かっていても怖いものは怖いんですよね…
ということで、普通の総括での発表もそこそこ恐ろしいのが分かっていただけたと思うのですが、実はもっと恐ろしい状況があります。
それが冒頭に挙げた医師のミーティング、カンファレンスでの発表です。
この理由は、もちろん単純に教授以外にも色々な人が聞いているからなのですが、そのほかにもいくつかあり…
例えば先生方がいつもの勢いで質問を飛ばし討論をするため、会話内容が理解できないほど高度になるとか
例えば他の先生に混ざって発表することになり、高いクオリティーが求められるとか
とにかくメンタル面ですごいプレッシャーがかかるんですよね…
皆さんもカンファレンスでの発表には十分に気を付けてくださいね。
どこに居ても邪魔になりそう
特に手術室!
さて、最後に紹介するあるあるは、この「どこに立っていても邪魔になりそう」というものです。
これは本当にポリクリ中の全学生が感じていることだと思うのですが、病院内って本当にスペースがないんですよね。
廊下はもちろん患者さんやスタッフが通りますし、裏には機器、薬の棚が沢山並んでいてその前に立っていることもできません。
「そこで見ていて」とよく言われるのですが、立っていて自分で「邪魔だろうな…」とよく感じています…
何もないと思っていても、実はリハビリの人が使う手すりがあったり、伝言板があったりととにかく空いているスペースがないのです。
そして極めつけは手術室です。
テレビドラマなどで見たことがあるという人も多いと思いますが、壁中に機械が並んでおり、清潔用品が並べられ、本当に色んな人が慌ただしく動き回っています。
そんな中での見学者5人組…
絶対に邪魔だと思われているはずです。
でも、だからと言って病院に行かないと勉強にならないので、感謝の心を忘れないようにしながら、できるだけ邪魔にならないことを考えつつ行動しましょう。
勉強をさせてもらっている身なので、文句は言えないということですね。
まとめ
病院見学をしていると病院の雰囲気や感覚が分かってくる!
空気を読んで行動しよう!
カンファレンスは恐怖!
いかがだったでしょうか?
病院実習は4年生までの勉強と違って、答えたり発表したり手技を練習したりといった体験型の学習が多く、やっていて結構楽しいです。
ただ、ピッチにすぐに出たり、空気を読んだりしないといけない等、守らないといけないことも増えて来るので、それらに気を付けつつ頑張りましょう。
また、この他にも医学部に関しての記事やブログを書いていて思ったことなどを記事にしているので、興味のある人は是非読んでみてください。
それではまた次回!
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