こんにちは、かずです。
今回は灘校の生徒と医学部の生徒の特徴、共通点、相違点について書いていこうと思います。
と、こう書くと、通な人は「灘校の生徒の1/3は医学部に行くんだから、ほぼ一緒なんじゃないか?」なんて思われるかもしれませんね。
でも、実際両方に6年所属した身からすれば、この2種類の生徒の間には(もちろん共通点もありますが)、実は結構大きな差があるんですよ。
おかげで医学部に入った当初はすごく苦労しました。
一体どんな差があるのか、興味がある人は是非最後まで読んでみてくださいね。
それでは早速見ていきましょう!
灘校生の特徴
好奇心旺盛、目立つのを厭わない、規則は苦手、何かに秀でている人が多い!
はじめに灘校生の特徴について書いていきましょう。
といっても、灘校生の生態についてはこのブログで散々書いているので、どんな特徴を持つのか皆さん分かっていらっしゃると思いますが
何のことだか分からないという方は、ぜひこの下の記事を読んでみてください。
一応書いておくと好奇心旺盛で、目立つのを厭わず、それぞれが何かしらの個性を持つ集団、という感じですね。
その反面、集団行動とか、何かの規則に縛られるとか、興味の無いことをやらされるとかは苦手だという人が多い印象です。
国際~オリンピックで賞を取る人がいたり、東大理科3類に進学する人がいたり、勉強と全く関係ない分野で有名になる人がいたりする反面
大学に入っても別のことにはまって留年したり、成績が悪く追試ばかりになったりする人がいるのも、このピーキーな特徴が原因だと言えるでしょう。
良くも悪くも自分の興味のあることに対してのみ、持ってる才能を活かして全力で取り組むため、その興味が勉強に向けば国際~オリンピック、向かなければ留年みたいなことになってしまうのです。
ベテランちやその周りにやけに留年生が多いのも、なんら不思議な話ではないのですね。
さて、灘校生の特徴は分かっていただけたところで、次は医学部生の特徴について見ていきましょう。
医学部生の特徴
真面目、優等生、先のことを見据えている!
医学部生の特徴ですが、ズバリ、めちゃくちゃ真面目で、先のことをちゃんと考えている優等生です。
なぜこれが断言できるのかと言えば…
それはこの特徴を持っていないと進級できないからなんですね。
というのも、この下の記事で詳しく説明していますが、医学部の低学年の勉強って本当に暗記しかないんですよ。
どんなに頭がよく、効率的に勉強できる人間であっても、骨の名前や筋肉の名前を考えて導き出せるわけはありませんからね。
そうなると、必然的に先のことを見据えて真面目にコツコツ勉強していく人しか進級できません。
この時点で医学部にはそういう生徒しか残らなくなるのです。
また、そもそも医学部に入るには高い合格点をクリアする必要があり、きちんと計画を立てて全科目を勉強できないとこの時点で厳しくなります。
合格点が合計の5割であれば数学90点、英語10点でも通りますが、7割必要であれば英語も50点取る必要がありますよね。一つの科目だけできても通れないというのが、医学部の難しいところなのです。
言わずもがな、国家試験は半年前からみんな勉強を始めますし、それ以外にもCBTや卒業試験など、前もって勉強する必要がある試験も山積みです。
医学部生の特徴、よーく分かっていただけましたよね。
もはや、特徴というより、そうならざるを得ないという方が近いかもしれませんね。
共通点
勉強への向き合い方、集中力、効率の良さ!
両者の特徴が分かったところで、いよいよ共通点について見ていきます。
この共通点、灘校や医学部を目指す人に役立つと思うので、しっかり読んでくださいね。
灘校生と医学部生の共通点として一番重要なのは、やはり勉強に向かう態度でしょう。
ただ、態度といっても、1日中勉強机に向かっているみたいな意味ではありません。
ではどういうことかというと、例えば自分で復習をしたり、分からないことを調べたり、自分に合った参考書を買ったりと、みんな何かしら自発的な勉強をするんですよね。
親から成績について色々言われ、追い立てられて勉強する人とか、与えられた課題を適当にこなすだけの人が全然いないんです。
でも、一体なぜこんな人達ばかりなのでしょうか?
これが皆さんの知りたいことですよね。
これは僕の推測ですが、こういう自発的な勉強ができるようになると、理解が深まるため勉強効率がぐっと上がり、また勉強が面白いので集中できるようになります。
その結果いい成績が取れるようになり、更に勉強が面白くなる、灘校や医学部の生徒たちは多分どこかのタイミングでこの好循環を学んだのでしょう。
要するに、楽しんで勉強ができるようになる、というのが大事なことなのですね。
ちなみに余談ですが、勉強の楽しさを学ぶのは、必ずしも算数や国語といった受験に必要な科目からでなくてもいいと思っています。
むしろ、本人が興味のあることを深く学ばせて、「勉強を楽しむ」ことを覚えさせるのが大事なことだなのではないかと思うんですよね。
この話は他の記事にもいろいろ書いているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。下の記事には具体的にどういったことを習わせたいかなども書いています。
相違点
個性の豊かさ、まじめさ、ぶっ飛び具合!
それでは最後に、相違点についてまとめていきましょう。
灘校生と医学部生の相違点ですが、それはやはり1人1人の個性の強さやその豊かさにあります。
だって、灘校では超ど平凡でクラスで全く目立つことのなかった僕が、医学部に入ったとたんに変人扱い(ちょっとだけですよ!)されるくらいですからね。
もしかすると医学部は狭い社会なので、みんな個性を隠しているというのも影響しているかもしれません。
もっとも、灘校から東大に行った人でも、他の同期のことを面白くないと感じることがちょくちょくあるそうなので、単に灘校生のキャラが濃すぎる説が濃厚ですが。
思えば、小学生時代から灘校に行くような子は、大概クソガキ何事にも好奇心旺盛で色んな事をやってみようとしてましたからね。その子達をまとめて育てたらそりゃあキャラの塊になりますよね。
冒頭にも書きましたが、この他の記事で灘校生のキャラの濃さについては力説しているので、興味がある人はぜひそちらも参考にしてください。
まとめ
灘校生の多くは好奇心旺盛で目立つのを厭わず、キャラが濃い!
医学部生は真面目で、先のことを考えられる人が多い!
共通点は勉強への姿勢、相違点はキャラの濃さ!
いかがでしょうか。
灘校から医学部に進学する生徒は多いのですが、実は灘校生に医学部の性質が向いているなんてことは全くないんですよね。
僕自身、全く考えずに医学部に進んで苦労しましたし、偏差値が高いから医学部とか、医師免許があれば便利そうだから医学部といった選び方はやめておきましょう。
その体験談はこの記事にまとまっています。医学部に進学を考えている方や、子供の医学部への進学を検討している方は是非読んでみてください。
それではまた次回。
コメント