こんにちは、医学生かずです。
今回は病院見学の体験記を書いていこうと思います。
医学部生なら誰しも、病院見学という名前を聞いたことくらいはあると思いますが、実際どんなことをするのか、特に低学年の方の中にはまだ具体的なイメージを掴めていない人も多いのではないでしょうか?
そこで、僕が先輩から聞いた情報や実際行ってみた体験を基に、病院見学についてまとめていこうと思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
そもそも病院見学とは?
世間一般で言う就活みたいなもの!
そもそも病院見学っていったい何なんでしょうか?
全く知らない人向けに説明すると、病院見学とは医学部生の就活のようなものです。
将来自分が研修したいと考えている病院にアポを取り、日程を決めて実際に行って見学し、先生と仲良くなって帰るというのが一連の流れとなるのですが…
いったいなぜこんなことをしなければいけないのでしょうか?
もちろん就職が有利になるからじゃないか!なんて思われるかもしれませんが、意外とそうとは限らないらしく…
実は筆記試験や小論文といった何かしらテストを受験者に課しており、単純にその成績だけで採用を決定するという病院も結構あるらしいのです。
研修医の話を聞いていると、病院見学は意外と関係ないかもしれないという人が結構いるんですよね。
昨年辺りはコロナでほとんど病院見学出来なかったというのも影響していそうですが。
ではいったい何のために病院見学をするのでしょうか?
何のために病院見学をするの?
病院の雰囲気を知る!
いったい何のために病院見学をするのか、この理由ですが最も大きいのはこの「病院の雰囲気を知る」というものです。
実は世の中には色んなタイプの病院があります。
バリバリみんなが働いていて、色々な経験が沢山でき技術力が上がりそう、なんていう病院から、勉強に力を注いでおり、難病についてなら凄く強い病院、自分の時間が確保されているなど福利厚生に力を注ぐ病院など、人と同様に病院も個性豊かなのです。
少なくとも1年間過ごさなければいけないのに、自分とは違うタイプの病院で研修するのは嫌ですよね。
また、病院のタイプ以外にも、将来の先輩に当たる今の研修医や指導医の雰囲気や、職場の雰囲気も病院によって異なります。
物静かな人が多い病院から、体育会系の勢いある人が多い病院、いかにも仕事のできる優秀そうな人が揃う病院などこちらも色々ありますし、それは行ってみないことには分かりません。
ちなみに、病院見学の際には向こうもこちらの性格を見ていると言われています。この病院になじみそうか、指導医たちと上手くやっていけそうか見ている訳ですね。
ということで、自分の将来のために、考えている病院には一回は見学に行っておいた方がいいでしょう。
実際に行ってみた
3週間前位にアポイント→準備→見学→お礼という流れ!
さて、ここからは僕の病院見学の体験記を書いていきましょう。
僕は今年5年生で、先輩から「外病院に就職するなら病院見学はしておけ」という風に聞いていたので、春ごろには病院見学には行かないとな~とぼんやり思っていたわけです。
わけなんですが…
実際に行くことを考えると、どこに申し込もうだとか、どういう風にアポイントを取ればいいんだとか、色々頭に浮かんでしまいますよね。
で、みんなもそんな感じのことを言い始めたのが5月ごろ
結局僕が動き始めたのが6月頃になりました。
中々ゆっくりペースですが、みんな同じくらいな気がします。
病院を選んでアポイントを取る
病院選びは人それぞれ、自分の重視するもので決めよう!
では、具体的にどう動き始めたのかと言えば、まず行きたい地域にはどんな病院があるかを、初期研修に関する情報がまとまっているWebサイトで調べ、
次に自分の合いそうな病院を3つほどピックアップし、Webサイトで病院見学の情報を確認して、
自分の都合がいい日程をメールに記載してアポイントを取りました。
僕は行きたい地域→雰囲気の合いそうな病院という風に選びましたが、強い科などで選んでいる人やこの医局がいいということで選ぶ人も多いです。好みで選びましょう!
日程は念のため3週間くらい先で2,3個用意しておきましょう。
実際にアポイントに使った文面が下のものになるので、良ければテンプレとしてお使いください。
もしかしたら文法的に間違えているかもしれないので、過信はし過ぎないでくださいね!
(タイトル)病院見学のお願い
~様
突然のご連絡失礼いたします。~大学5年生の~と申します。
研修病院を探していた折、貴院のホームページを見つけ、貴院の研修プログラムを魅力に感じました。そこで、貴院を見学させていただきたく思い、ご連絡差し上げました。
お忙しいところ大変恐縮なのですが、~の日程のいずれかで見学させていただきたく存じます。
また診療科については、~を見学させていただきたいと考えております。貴院のご都合はいかがでしょうか。
重ね重ね、ご多忙中大変恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
アポイントメール
~(名前)
で、このアポイントメールを送れば、大体2,3日の内に必ず返信が返ってきます。
返信がきたら、当日の予定や回り方などをメール上で詰めて、後は注意事項が送られてきてアポイント完了です。
意外と簡単ですよね?
注意事項として、僕はメールを必ず1日以内に返すように心がけていました。後はタイトルと宛名、そして自分の名前を入れ忘れないようにしてください。
え?アポイントは分かったけど当日までにどうすればいいのか分からない?
そんな人のために、次は当日までにどんな準備をすればいいのかについて書いていきましょう。
当日まで
ちょっと勉強しておく&注意事項をしっかり読んでおく&質問を考えておく!
当日まで何をすればいいのか、やることは上に書いてある3つです。順番に見ていくことにしましょう。
まず1つ目の勉強についてですが、これは正直自分が妥協できる範囲ですればいいです。
というのも、この勉強はどのくらいのことを知っているのか質問してくる病院対策に行うのですが、そもそも同じ病院でも質問してくる先生としてこない先生がいてて、空回りに終わることもよくあるんですよね。
質問のレベルも常識レベルのものからすごく難しいものまで幅広く、ほぼほぼ対策出来ないです。
そして2つ目、注意事項についてですが、これは当たり前のことです。
当日白衣はいるのか?とか、白い靴はいるのか?とか、どこに何時に集合とか、そういった情報は必ず確認しておきましょう。
で、最後の「質問を考えておく」なんですけれども、実はこれが一番重要だったりします。
というのも、次の当日の流れの項目でも書きますが、病院見学の過程で絶対に研修医や指導医の先生と話す機会があるんですよ。
そこで、質問が無いかも間違いなく聞かれるので、最低3つは必ず用意していきましょう。
学生からの質問がないと、先生達は学生がその病院に本当に興味を持っていくれているのか分かりませんからね。
ちなみに、僕がよく聞く質問(というか大体の人が聞いているであろう質問)が「忙しさはどんな感じか」、「食堂はあるか、ご飯はおいしいか」、「その病院に入るためにどういう勉強をしたか」です。
他にも病院周辺での生活や他の科を回った感想、他に病院見学にいった所などを聞いていました。
困ったら是非これらを聞いてみてください!
当日の流れ
偉い先生と会う、研修医の先生とお話、(ポリクリみたいに)仕事を見るの三点セット!
前日までの流れは分かりましたね。
それではいよいよ当日の流れを見ていきましょう…といかにも重大なこと感を出していますが、実は結構ワンパターンで簡単です。
というのも、そもそも病院見学でやることは、担当の先生の仕事を見学し、偉い先生とお話をしてその病院に就職させてもらえるように頼み、研修医とお話をさせてもらう、大体この3つに絞られます。
そしてこの内、仕事の見学は普段のポリクリとほぼ変わりません。
さらに、病院見学特有のイベントは偉い先生とのお話と研修医の先生とのお話だけだったりするのですが、偉い先生とのお話は長くて15分ほど、文字通り挨拶して終わるだけのこともあり…
実は病院見学は、ポリクリに研修医の先生と話をするイベントが加わっただけのものだったりします。
なんか一気に特別感が薄れてきましたね…
ただ、ポリクリ+研修医の先生とのお話だけか、なんて軽視してはいけません。
というのも、マッチングの際に研修医の先生に「あの子の雰囲気はこの病院に合いそうだったか?」なんて聞いているところがちょくちょくあるらしく…
また、逆に就職したら一番身近になる先生がどのような先生なのかを感じとれるチャンスでもあり、要するにちゃんと意義のあることだということは知っておきましょう。
終わったら
お礼のメールは忘れずに!
さて、病院見学がやっと終わりました。
ということで、開放的な気分になりついつい忘れてしまいそうになりますが、絶対にお礼のメールを当日か翌朝には送るようにしましょう。
ちなみに、僕は当日に送らなければ忘れてしまうタイプなので、絶対に帰りの電車でメールを書くようにしています。
一応僕が実際に送った例を載せておくことにしますが、ネットで調べたものを少しいじっているだけのものなので、あくまで参考程度に使ってください。
(タイトル)病院見学のお礼
~先生
お世話になっております。貴院の病院見学プログラムに参加させて頂きました、~大学の~です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間を取ってくださってありがとうございました。お陰様で、~出来ました。(感想を入れる)
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
お礼のメール
~(名前)
まとめ
就職を考えている病院へ病院見学しに行こう!
アポイント、お礼をしっかりと!
当日の質問はいくつか考えておこう!
いかがでしたか?
病院見学と聞くとハードルが高く感じますが、実際にやることを見てみると意外といけそうだななんて思いましたよね。
そう思った皆さんは是非病院見学に行ってみてください!
またこの他にも医学部に関する記事や高校時代の記事など沢山書いているので、興味がある人は是非読んでみてください。
上の記事で詳しく書いていますが、最近鉱物収集にはまっていてEtsyに欲しいものリストまで作ってしまいました(↓)。
Etsyのギフトカードを igakuseiblog@yahoo.co.jp 宛てに送って頂ければ泣いて喜びます。
それではまた次回!
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