こんにちは、かずです。
今回はカメラ初心者が悩みがちな、レンズのことについていろいろ解説していこうと思います。
この下の記事でも触れていますが、きれいな写真を撮るためには適切なレンズを選ぶことが必須になってきます。
その一方で、レンズは数字ばっかり書いていて難しいとか、レンズの違いが分からないとか、そういう人も多いのではないでしょうか?
僕も最初の頃は本当に苦手でした…
そういう人のために、レンズのどの数字が何を意味するか、何に注目すればいいかを分かりやすく解説してみたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは早速見ていきましょう!
レンズの種類
超広角、広角、標準、望遠、魚眼、単焦点、コンバーターレンズ等いろいろある!
まずレンズの種類から説明していきましょう。
冒頭にも挙げていますが、世の中にはたくさんのレンズの種類があります。
この種類の多さも初心者を困らせている一つの理由だと思うので、頭の整理のためにも軽く各レンズの特徴について解説していきましょう。
広角、標準、望遠、超広角レンズ
画角=写真に写る範囲の広さを表している!
はじめに広角、標準、望遠、超広角の4種類のレンズについて解説していきます。
といっても、なぜこれら4つの種類のレンズをまとめて紹介するのでしょうか?
その理由は、これら4つの種類のレンズは全て写す範囲の広さ、すなわち画角によって分類されているレンズだからです。
といわれてもピンとこない人もいると思うので、具体例を挙げて説明しましょう。
以下の2つの写真は僕が同じところで撮ったものなのですが、全く違うように見えますよね?
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA
左の写真は望遠レンズを使っているため奥の狭い範囲だけが写っていますが、右の写真は超広角レンズ(魚眼レンズ)を使っているので手前から奥まで広い範囲が写っています。
これが画角の違いなのです。
この画角が広い順に超広角、広角、標準、望遠と分類されていて、自分がどんな写真を撮りたいかによって使い分けることになります。
後で詳しく説明しますが、焦点距離が小さいほど画角が広くなり、大きいほど画角が狭くなります。
望遠レンズ=焦点距離大=画角が小さいといった具合ですね!
魚眼レンズ
あえて歪ませるレンズ!
次は魚眼レンズについて説明しましょう。
僕も最初勘違いしていたのですが、魚眼レンズというのは超広角レンズというわけではなく、あえてゆがんだ写真を撮るためのレンズなのだそうです。
ただ、魚眼レンズはその表現方法から超広角レンズに搭載していないと基本的に意味がないので、魚眼レンズなら超広角レンズであるとは言えるでしょう。
単焦点レンズ
焦点距離が変えられないレンズ!
単焦点レンズの解説をしましょう。
単焦点レンズとは文字通り焦点距離が変えられない、つまりズーム機能を持たないレンズのことです。
使いにくくない?って思いましたか?
その通りです。
単焦点レンズは画角が固定されているので、自分が動いて写す範囲を決めなければいけませんし、動くものの撮影は基本的に無理です。
ではなぜこんなレンズを使うのでしょうか?
その理由はズーム機能がついていない分、絞り値(F値)が小さく明るいレンズが使えるからなのです。
F値のところで説明しますが、F値が小さいことで暗いところでの撮影やボケに強くなります。
普通のレンズでは、この下に挙げているくらい背景がボケている写真はなかなか撮れないので、こういう写真が撮りたい人は単焦点レンズを選びましょう。
コンバーターレンズ
レンズにつけるレンズ!
最後にコンバーターレンズの説明をしましょう。
コンバーターレンズというのは、持っているレンズの先端部分につけることで、持っているレンズの機能を拡張することができるレンズのことです。
ちょっとわかりにくいので具体的に説明しましょう。
例えば自分が標準レンズを一本だけ持っていたとします。
でも、ある日魚眼レンズを使った写真を撮りたくなりました。
そんな時に、新しいレンズを買ってもいいのですが、もう一つの手段としてコンバーターレンズを買うという方法があるのです。
というのも、コンバーターレンズは普通のレンズに比べて価格が手ごろであり、普通のレンズなら手が出せないけどコンバーターレンズなら買えるということがあったりするのです。
明るさなどは元のレンズに依存しますが、元から明るいところでしか撮らないなんて人は購入を検討してみてもいいでしょう。
また、魚眼レンズやマクロレンズなど、普段あまり使わないから専用のレンズまではいらないけど、そういう写真は撮ってみたいなんて人にもおすすめです。
ちなみに、マクロレンズ=小さいものを接写で大きく写せるレンズです。普通のレンズではピントが合わない位の接写でも、マクロレンズを使うとピントが合わせられるようになるのです。
レンズの種類、特徴は大体わかっていただけたでしょうか?
それでは次は焦点距離についてみてみましょう。
焦点距離とは
mmで表されている数字!
先ほどのレンズの種類のところでも少し触れましたが、焦点距離は画角、すなわちどれくらいの範囲を写せるかを表しています。
ただし、焦点距離が長くなると、画角は反対に狭くなってしまうというところには注意しましょう。
要するに、焦点距離が長い=画角が狭くなる=狭い範囲を細かく写せる=ズームということになります。
焦点距離が何かが大体わかっていただけたと思うので、次は数字の見方について書いていきます。
この数字なんですが、実は一つだけ覚えておかなくてはいけないことがあります。
それは、レンズの焦点距離は、対応するカメラが何のセンサーを使っているかを考慮して比べる必要があるということなのです。
難しいですね…
でも大丈夫です!
というのも、レンズを作る企業の人もややこしくならないように、35mm換算という指標を作ってくれているのです。
そのため、僕ら一般の人は35mm換算で焦点距離が何ミリメートルかだけを見ればいいのです。
基本的にはどのカメラレンズの説明にも焦点距離の横に35mm換算の数字を書いてくれています。それがなければ元から35mm換算のレンズです。
では35mm換算での数字とレンズの対応はどうなっているのでしょうか?
僕の感覚ですが、35mm換算で焦点距離20mmくらいまでは超広角レンズ、40mmくらいまでが広角レンズ、100mmを超えると望遠レンズという感じになっています。
星空などをとる時には20mm以下のレンズ、鳥などをとる時には150mm以上のレンズを持っていきたいところですね。
F値(絞り値)とは
Fの後に書いてある数字!
続いてF値について解説しましょう。
F値というのはF3.5~5.6とかいうようにFの後ろに書かれている数字のことで、絞り値とも言います。
ではこの数字は何を意味しているかですが、簡単に言えばこの数字はどれくらい明るいところや暗いところで写真が撮れるかということを表しています。
例を挙げて解説しましょう。
例えばF値を3.5まで下げられるレンズとF値を1.8まで下げられるレンズがあるとします。
この2本のレンズを使って星空の撮影を行うときに、F値を3.5までしか下げられないカメラはF値を1.8まで下げられないカメラより、4倍も長い時間シャッターを開けておかなくてはならないのです。(※ISO値を同じにした場合)
逆に、F値が小さい値しか取れないレンズだと、外が明るすぎるときに写真が撮れないなんてことも起こります。
じゃあF値の幅は広い方がいいんじゃないか?と思いませんか?
そこで出てくるのが先ほど登場した単焦点のレンズなのです。
画角が固定されている代わりにF値を小さく取れるレンズが多いので、超広角レンズの単焦点レンズは星空撮影にピッタリだったりします。
また、副産物としてF値を下げればボケも狙えるので、暗いところでいい雰囲気の写真を写すのにも重宝します。
それぞれのレンズに向き不向きがあるのですね!
レンズの使い分け
レンズごとによく使うシーンを紹介!
大体レンズのことは分かっていただけたと思うので、最後にレンズごとに僕がよく使うシーンを紹介したいと思います。
なお、僕が使っているカメラとレンズはこの下のものなので、よければ参考にしてみてください。
広角~標準レンズ(レンズキット付属35mm換算28~84mmレンズ)
風景、街並み、人物などいろいろな場面に使う!
まず1本目の広角から標準の画角を持つレンズをどういうときに使うかですが、このレンズは基本的にどんな場面でも活躍します。
例えば旅行先の街を歩くときでも、このレンズを付けていればぱっと撮りたいときにもすぐ撮れますし、友達を撮る時でもこのレンズなら対応できます。
構図を考えてじっくり撮りたいときには後からレンズを変えればいいので、普段はこのレンズを付けておくのがいいでしょう。
この下の写真はこのレンズで撮りました。
望遠レンズ(レンズキット付属35mm換算80mm~300mmレンズ)
飛行機、鳥、電車、遠景など比較的離れたところから撮るもの!
次に望遠レンズをどういうときに使うかについて解説します。
望遠レンズは街中など狭いスペースではちょっと使いにくいレンズですが、その一方で公園や自然の中など広いスペースではとても役立ちます。
木にとまっている鳥を写真に撮ったり、1枚に近くのものと遠くのものを詰め込んで写したりいろいろな撮り方ができます。
また、飛行機や新幹線などは普通は危なくて近寄れないため、飛行場や駅から望遠レンズを使っての撮影を試みることになります。
このように、望遠レンズは広いところや遠くからしか撮影できないところではよく活躍してくれるので、是非参考にしてみてください!
この下の写真はこのレンズで撮りました。
単焦点レンズ(35mm換算50mm単焦点レンズ)
料理、小物、ボケを活用したいときによく使う!
続いて単焦点レンズをどういうときに使うかについて説明します。
といっても、このレンズの使い方は人によって好みが分かれ、たまに街中でも単焦点レンズを使うという人も見かけるので、色々試して自分の使い方を探してみてください。
僕は主に料理の写真や小物の写真を撮るのに使っていますが、いまだに使いこなせていない感じがあるので、もう少し勉強してみたいですね。
この写真はこのレンズを使って撮っています。
魚眼(超広角)レンズ(35mm換算18mm魚眼レンズ)
広い範囲を写して迫力を出したいときに使う!
最後に魚眼レンズをどういうときに使うかについて説明します。
このレンズも好みが分かれると思うのですが、僕個人としては観光地などできれいな風景に囲まれているときによく使います。
というのも、そういう時でないと余計なものが写りこんでしまうので、あまりきれいな写真に見えなくなってしまうのです。
どういうときに使うかや、どうすれば写りこみが少なくなるかは慣れだと思うので、難しいレンズかもしれません。
使いこなすのは難しいですが(というかまだ僕も使いこなせていませんが)、魚眼レンズでしか撮れないような写真もあるので、是非皆さんも魚眼レンズを試してみてください。
この写真はこのレンズで撮ったものです。
まとめ
レンズにはそれぞれ特徴がある!
F値が低いと暗いところでも撮りやすくなる!
焦点距離が長い=画角が小さくズーム!
それぞれのレンズを使い分けよう!
いかがだったでしょうか?
レンズは数字が多くて分かりにくいとか難しそうとか思われがちですが、数字の意味が分かるととても心強い味方になってくれます。
この機会にそれぞれのレンズの特徴や数字の意味をマスターして、より満足いく写真をたくさん撮れるようになりましょう。
それではまた次回。
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