多浪・留年・再受験・出身大学は医者人生にどう影響する?【リアル】

カリキュラム

こんにちは、画像診断医かずです。

今回は多浪・留年・再受験・出身大学などの「肩書き」が、医師人生にどう影響するか書いていこうと思います。

医学部受験の世界、そしてその先にある医師国家試験やマッチングの世界では、常に「バックグラウンドによる壁」に関する噂が絶えません。

「3浪以上は面接で落とされる」「留年経験があると、希望の研修先に入れない」「再受験の高齢合格者は、医局人事で冷遇される」「地方国公立や私立医出身は、旧帝大の医局で出世できない」などなど

かず
かず

医師であれば一度はこんなうわさを聞いたことがあるのではないでしょうか。

でもそれらのうわさが本当かは、あんまり語られていないように見えます。

ということで、一人の「中の人」として、多浪・留年・再受験、そして出身大学という「マイナスになりえる属性」が、医師人生にどれほど響くのか、自分や知り合いの肌感覚を書いてみたいと思います。

多浪、留年、再受験とは

共通するのはストレートに医師になっていないという点!

議論を進める前に、まずは今回スポットを当てる「属性」の定義を簡単におさらいしておきましょう。

  • 多浪:医学部に入学するまでに、数年間(3年以上を指すことが多い印象です)を浪人生として過ごすこと。
  • 留年:医学部在学中、定期試験などで決められた点数に満たず、単位が足りずに次の学年に進級できないこと。これが複数回に及ぶと「多留」と呼ばれます。
  • 再受験:一度、他学部の大学を卒業(あるいは中退)した後に、医師になることを志して医学部に入り直すこと。社会人を経て再受験をする人も時々います。

これらに共通するのは、ストレートで入学・卒業したマジョリティの医師に比べて、「医師免許を取得した時点での年齢が相対的に高い」、あるいは「履歴書にブランクや足踏みの期間がある」という点です。

かず
かず

履歴書に記載するという点で、出身大学もよく話題に上がるので、今回テーマに含めることにしました。

でも、普通の企業では学生時代どうしてたとか、どういう経歴だとかは特に働き始めてからはそこまで話題になりませんよね。

なぜこれほどまでに、これらの属性が将来のキャリアに悪影響を及ぼすのではないかと心配されるのでしょうか。

そのような心配がされる背景とは

医師は狭い世界に生きており、すぐうわさが広まる!

結論から言えば、「医師の世界が狭く、閉鎖的であり、旧態依然とした体質を残しているから」に他なりません。

その顕著な例として「学閥」という概念があり

特定の大学の医局が関連病院のポストを牛耳っている地域では、他大学から来たというだけで、どことなく「外様(とざま)」として軽い扱いを受けたり、割を食う人事を提示されることがいまだにあります。

かず
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もちろん、大学・科ごとに異なりますが。

また、多浪・留年・再受験といった経歴は、「年齢」という見た目に分かりやすい変化となって表れます。

医師の世界は、基本的には「医師になった年度」が上下関係を直接形作っており、さらに大学受験で18~20歳の時に医学部に入学し25歳位で医師になる人が圧倒的にマジョリティなので

自分より明らかに年上の医師が下につくということがあまりなく、そうなった場合かなり目立ってしまうのです。

かず
かず

外科など手技系の科では経験年数がモノを言う部分もあるので、年を重ねていると残りの年数が少ないという理由から不当な扱いを受けることも・・・

さらに言えば、たとえ見た目でわからなくても、留年などは話の話題に上がりやすく、どこからかうわさが広まって、いつの間にか「彼って何留してるよね」とか知れ渡っていることも。

そういった理由から皆留年・浪人・再受験などを気にするのです。

私自身の経験

色々なうわさは聞くし目撃する事もある!

では、実際のところマッチングや医局人事でどれくらい干されるのか、私の見聞きする範囲での情報を書いてみましょう。

例えば、「O大学」などは他大学出身者に対して排他的で、人事が厳しいといった噂がまことしやかに囁かれています。

私自身はそこへ入局しなかったため真偽のほどは不明ですが、火のない所に煙は立たないと言いますから、一定の傾向はあるのかもしれません。

また、初期研修中に、出身大学の序列に異常にこだわり、私立大学出身の同期に対して明らかに高圧的で厳しい態度を取るシニアドクターに遭遇したこともあります。

さらに言えば、マッチングにおいて「留年」や「高齢の再受験」の学生を、一律で敬遠する(あるいは面接の点数を辛くする)病院が存在するのも事実です。

「ストレートの若い子の方が扱いやすい」「国試で留年されると再度人員を募集しなければならないからリスクは避けたい」という防衛本能が働くためです。

かず
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マッチングは買い手市場なので、特に人気病院のマッチングはマイナスと思われる要素が1つでもあると厳しくなります。

実力が全て

実力がある人は結局は認められるようになる!

と、ここまで書いてきた通り、正直、特に学生時代・マッチング・初期研修まではマイナスとなりうる要素の影響は大きいです。

しかし、私はこれを「自分の力ではどうしようもない、一種の個性のようなもの」だと割り切るしかないと思っています。

例えるなら、世の中の一般企業に「顔採用」が存在するようなものです。

顔の造作を自分の意志で選べないように、過去の浪人年数や留年の歴史、年齢も、今さらタイムマシンで戻って消すことはできません。

かず
かず

理不尽は存在します。

そして、救いもあります。

それは、初期研修が終われば横並びではなくなるということです。

医師として働くためには、最低限初期研修を終わらせる必要があるため、ほとんどの医学生は大学6年+研修医2年というカリキュラムを修了します。

そのため、それまではうわさや肩書きに縛られますが、そこから先は進路が分かれます。

専攻医になる人が多いとは思いますが、進む科は人それぞれですし、研究に行く人や企業に就職する人なども現れます。

現場では専攻医=実働部隊なので、そこで十分に実力があり、仕事ができれば、肩書など誰も気にしなくなるのです。

実際に私の知り合いでも、再受験でありながら一番優秀と上から可愛がられている人がいますし、「誰が何浪している」とか、初期研修が終わってから一度も話題になったことはありません。

かず
かず

特に、再受験・浪人の年数は上になるほど気にされない気がしています。

また、個人的な意見ですが「やたらと相手の肩書きや過去の経歴、出身大学で見下してくる人ほど、臨床医としての仕事ができない」という明確な相関関係があるように感じます。

彼らは自分自身の現在の実力に自信がないからこそ、過去の遺物である「ストレート合格」や「名門大学ブランド」という鎧にすがらざるを得ないのです。

そういう指導医は保身のためにも避けて、あとは日々仕事に打ち込めば、肩書きなど誰も気にしなくなるでしょう。

かず
かず

ただし、実力がなければ厳しい目で見られ、過去のマイナス面を掘り下げられることはあるかもしれません。良くも悪くも実力勝負ですね。
また、教授などになるには肩書きが効いてくるので、この話の限りではありません。ご注意ください。

まとめ

  • 多浪・留年・再受験・出身大学などの肩書きは時としてマイナスになる
  • 過去は変えられないため受け入れるしかない
  • 最終的には実力勝負になる

いかがでしょうか。

たしかに多浪、留年、再受験、そして出身大学による差別や格差は存在します。

特にマッチングや一部の保守的な医局人事において、不利に働く瞬間があるかもしれません。

ですが、それは医学部・初期研修程度の話に過ぎず、実力があればやがて認められます。

くさらずに頑張ってください。

また、「身の回りでこんなマッチングの噂を聞いた」「自分の医局はこんな雰囲気だよ」といったリアルな体験談やご意見がありましたら、ぜひコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

かず
かず

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それではまた次回。

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