こんにちは、かずです。
今回はポリクリのカリキュラムの1つ、外来見学中の過ごし方について書いていこうと思います。
外来見学、これが好きな医学生は多分ほとんどいないのではないでしょうか?
先生が解説してくれるならまだしも、放置になることもしばしばで、患者さんからの視線は痛いし、暇なのに何もできない、こういう経験を誰しもしたことがあると思います。
患者さんの方からしても病気の時に診察室に入って、一人見習いみたいな奴がいたらあんまりいい気分にはなりませんよね…
でも、放置されるからといって、全く何もせずひたすらボーっとしてるのは時間の無駄になってしまいます。
ということで、どう過ごせばいいか、何を見ればいいかを考えてみたので、後輩の皆さんはぜひ参考にしてみてください!
それでは早速見ていきましょう!
なんの疾患なのか?
可能なら診察前に疾患名だけでも把握しておく!
外来見学でまず初めに行うこと、それはもちろん
…そう、先生への挨拶です。
なんてしょうもないひっかけはおいておいて、外来見学で初めにしておくといいことが、このこれから来る患者さんの疾患名を把握しておくことです。
先生が疾患名を教えてくれることもありますし、電カルでチラッと確認することもできます。
ちなみに、確認できなかった場合の話も後で書くので、「無理やろ」なんて思った人もこのまま読み進めてください!
なぜこれを勧めるかですが、事前に疾患名を知っておけば、患者さんが入室するまでに自分が持っている知識を引っ張り出すことができますよね。
そうすると、自分の思い描いている病気の像と現実を比較することができますし、抜けていた知識を確認することもできます。
要するに、患者さんが来る前に、予習した状態を作り上げることができる訳ですね。
さらに、本などを持ってきていれば、患者さんが来るまでにそのページに目印を付けておいて、後から思い出すことも
普通に付箋を貼って覚えるよりも、具体例を思い出しながら覚える方が何倍も効率がいいことは、賢い皆さんなら既にご存知でしょう。
ちなみに、僕はビビりなので患者さんの前では教科書などは見ないことにしていますが、逆に教科書を持たせてくれる先生もいますし、どうするのが正解なんでしょうね…
と、まあ僕の疑問について意見がある人はコメントしていただくとして
「とりあえず疾患名を確認する」というのは分かっていただけたでしょうか?
どんな所見か?
症状や血液検査、先生が行う診察を見てその理由を考える!
さて、疾患名を確認できた人もそうでない人も、次にやることは同じです。
患者さんがどんな所見かを確認しましょう。
例えば足に紫斑があるとか、発赤+皮疹があるとか、しんどそうとか目で見て分かる所見もありますし
血液検査の値や増悪因子、痛みの程度、腱反射や皮膚の反応等々、医師の診察や話の内容から得られる所見もありますが
そういったものを自分なら何を聞くか、なぜこの所見を取っているのかなど考えながら確認するのです。
そうすると、疾患名を既に知っている人は、それらの所見を納得して理解することができるでしょうし
知らない人だって、それらの所見からこの人はどんな病気なのか、医師は何を鑑別疾患に挙げているのかなどを考えることができますよね。
大学病院では疾患を複数持っている方が多いので、なかなか疾患を当てるまではいきませんが、それでも結構勉強になります。
医師が所見を取っている時間は長く、しかも(当たり前ですが)学生は見向きもされないので、みんな一番暇に感じていると思うんですよ。
そんな時にすごいおすすめなので、これを読んだ人はぜひ一度試してみてください。
どんな器具を用いているか?
国試に器具の使い方が出るためちゃんと見ておこう!
医師が所見を取っている間、そして自分がそれを確認している間に、実はもう一つやっておきたい重要なことがあります。
それが医師が使う器具のチェックです。
この理由ですが、実は国試には器具の選び方や使い方を聞く問題が毎年出てるんですよね。
で、まあもちろん覚えたらいい話じゃないかと思うわけですが、結構膨大な量があってしかも似ているものも多いので、実際使っているのを見たことがないと、なかなか覚えられないんですよ。
でも、不思議なことに、実際使われているのを見るとすんなり頭に入るので、どんな器具をどういう場面でどういう風に使うのかはしっかり確認しておきましょう!
あくまで個人の感想ですが!
どんな治療を選択したか?
特に薬にはいろいろな理由がある!
診察が終わって患者さんが退室すると、忙しくなければ先生の解説が始まりますが…その前に1つやることがあります。
それが、どんな治療が選択されたのか確認することです。
この理由ですが、一体どんな薬を何日分出された、はたまた入院することになったなどすべての治療には必ず意味があって、なぜその選択をしたのかを考えることで、病気への理解がすごく深められるからです。
特に薬は複雑で、例えば同じステロイドの塗り薬でも、塗る場所に合わせて2個同時に出す場合もあったりしますし、本当にそれ1つから色んな事が学べるんですよね。
国試にも頻出ですからね。
と言っても、まあ当然学生レベルで出そうな薬を全て事前学習していけるはずもないので…
引き続き出される薬に関しては言及されないこともありますし、全部把握するのはほぼ無理です。
とにかく出てきた薬をメモって、後で調べてみて、分からなかったら先生に聞くなどしましょう。
そうすれば、いつの間にか国試で出るレベルの薬は、完璧にマスターしているという状態になっていると思います。
もっとも、これは僕もやりたいなと思いつつ出来ていないことなのですが…
余力のある人はぜひやってみて、感想をコメントで教えてください!
まとめ
外来見学でもできることはある!
国試に出ることを早めに知って現場で確認しておこう!
特に器具や治療は大事!
いかがでしょうか。
医学生であれば外来見学はどこかのタイミングで必ずやると思いますが、正直言って退屈です。
大体3時間座っているだけで、寝ることもできませんからね…
ただ、学ぼうと思えば、意外と学べることはたくさんあるので、この記事を参考にぜひ色々吸収していってください!
この他にもポリクリの記事や国試勉強の実況記事なども書いているので、興味がある人はぜひ読んでみてください。
それではまた次回!
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